Covid-19について01

後から振り返った時に、自分の言葉でまとめておいた方が良いような気がして、時々にでもCovid-19について書こうと思う。これまでも度々考えてはいたのだが、「今更感」があって実行に移せていなかった。しかし、最近の流行状況をみて、今更どころか、これからが本番な気もし始めている。

私の認識する、ここまでのあらすじ。2019年末に中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(Covid-19)は1月から日本に到達し始めた。当初その感染者数の大きさから、クルーズ船「ダイアモンドプリンセス号」での感染が世界的にも話題になった。中国からの第一波は北海道や和歌山など日本各地で感染者を出したものの、クラスター対策によって封じ込めることに成功した。しかし、3月になり、アジア以上に感染が拡大した欧州や米国からの帰国者、来訪者により感染者が増加(第二波)。クラスター対策では感染拡大が制御できない見込みとなり4月に緊急事態宣言が発出された。およそ2ヶ月にわたる休業と移動制限によって感染拡大をほぼ収束した。しかし、6月以降経済活動を再開した中で、東京のキャバクラやホストクラブなどで20代〜30代の若者を中心に感染が拡大したものの、6月以降は、政府も東京都も注意喚起程度の感染拡大防止策を打ち出さず7月中旬に至る。東京都は1日あたりの感染者数として4月の206を上回り、293を記録している。政府はCovid-19によって大打撃を受けた観光業への支援策として「Go To トラベル」キャンペーンを企画、当初の予定を前倒しして7月22日より開始としたが、感染拡大の著しい東京発着の旅行をキャンペーの補助による対象から外すことにした。

東京の感染者数推移(年代別)

直前になって「Go to」から東京を除外したり、今になって「夜の街」に対する休業要請の枠組みを考えたりしているドタバタに違和感を覚えていて、それって本来、予め経済活動再開の時に考えておくべきコンティンジェンシープランとかプランBのはずだと思うのだが。

現在の感染者は20代30代の比較的若い世代が中心ということもあり、今のところ病院で重症者が溢れているわけではないためか楽観論も聞かれるが、重症者がで始めてしまってから対策を打つのでは遅いのだ。

新型コロナ 重症者数は鋭敏な指標ではない理由

とにかく現時点から感染が制御できるのかが心配だ。傍目にはすでに制御できていないように見えるのだが。4月に感染制御できなくなり、強い活動制限を行なって何とか感染拡大を抑えたアレは一体なんだったんだろう。もったいない。

今日、晩御飯を作りながら、YouTubeで久しぶりにTonight Showを見たら、スタジオ収録に戻っていた。(ロックダウン中はジミーの自宅で家族で収録した映像が使われていた。)収録再開最初のゲストはNY州知事のクオモ氏だった。「私は何もしていない。どんな状況であるかを人々に説明し、人々が正しいことをするように頼んだだけだ」的なことを言っていた(ように思う)。今の日本、東京には現在はどういう状況かという共通認識をまとめあげ、どうすれば良いかを示してくれるリーダーシップを持つ存在はいない。ノーブレーキで坂道をぐんぐんスピードを上げながら進んでいて、4月〜5月には体験しなかった「本当のコロナ禍」が待っている気がする。

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